堀江生薬(大阪市)の郡山工場(奈良県大和郡山市)が製造した生薬のニンジンの粉末から基準の15倍の残留農薬が検出され、奈良県は8日、薬事法に基づき工場を立ち入り調査し、販売先の薬局に使用中止を通知するよう指導したと発表した。
県によると、大阪府の調査で農薬BHCが3.01ppm検出された。基準は0.2ppm以下だが、健康に影響はないという。堀江生薬は製品化の際に検査をしていなかった。
ニンジンは、堀江生薬が約3年前、福島県郡山市の業者が休業する際に在庫を買い取り、今年3月までに大阪府と兵庫、和歌山、福岡各県と四国の一部の薬局などに16箱(1箱500グラム)販売した。ニンジンの産地は特定できていないという。
産経ニュース