「ネズミ入りセウカン(韓国版えびせん)」騒動に続き、今度は「カッターの刃入りツナ缶」が問題になっている。市民団体「緑色消費者連帯」は20日、ソウル市銅雀区上道洞に住むチョンさんから「2日に購入した“東遠ライトスタンダード・ツナ”の缶詰から(折って使うときの切れ目で)2段分のカッターの刃の一部とみられる欠片が出てきた」との届け出を受け、現在調査していることを明らかにした。チョンさんは「食事をしていたところ、口の中の異物に気付き、確認してみたところツメの大きさほどのさびたカッターの刃の欠片だった」と話している。
これに対し同製品を製造した東遠F&Bは「問題の異物を回収し調査したところ、2段分のカッターの刃であることには間違いないが、昌原工場を自主的に詳しく調査した結果、レントゲン検査機や金属探知機はすべて正常に作動しており、刃が混入するのは不可能」と反論した。だが、同日午後には見解を変え、「顧客の安全が最優先と判断した。お客様がカッターの刃を見つけたと主張したツナ缶が作られた日、同じラインで製造された製品をすべて回収する」と発表した。
今回回収される製品は昨年6月29日に生産された「東遠ライトスタンダード・ツナ缶150グラム」と「東遠プレミアム・ツナ缶150グラム」の一部製品で、合計17万5000個、消費者価格で2億9000万ウォン(約2800万円)分に達する。
該当製品かどうかは、流通期限が「2014年6月29日」と書かれている製品を購入店に持っていけば確認できる。該当製品であれば返金または交換が可能だ。
一方、先月25日、農心のスナック菓子「セウカン」から再び異物が発見されていたことが明らかになった。大邱に住むAさん(29)がある大型スーパーで「コメ・セウカン」を購入したところ、2.2センチ大のプラスチック製の異物が出てきたため、消費者相談室に届け出た。「コメ・セウカン」は、先日「ネズミの頭」と見られる異物が入っていた半製品を中国から輸入しているセウカンとは違い、全工程を韓国国内で生産している。
朝鮮日報/朝鮮日報JNS