4日から「歯の衛生週間」が始まりましたが、皆さんはご存じですか。この運動は昭和3年、6月4日(むし)にちなんで、日本歯科医師会が「虫歯予防デー」としたのが始まりだそうです。それから80年、日本人の歯の健康は相当改善されたといいます。今では「8020」運動といって、80歳で自分の歯を20本残そうという運動がありますが、自分の歯でしっかりと噛(か)み、食事を味わう。この楽しみは、いつまでも持っていたいですね。
今回は、アンチエイジングフードを語る上で外すことができない、歯とアンチエイジングのお話を少ししましょう。
自分の歯で噛んで食事をする。噛む回数も、いつもより多めにしっかりと。こうすることにより、まず食事の味がより豊かに口の中に広がり、調味料に頼らない本来の味を楽しむことができます。噛むことで味覚が研ぎ澄まされるのですが、なにより、食材の本来の味を味わえるということは、アンチエイジングの第一歩です。
加えて、よく噛むと満腹中枢は刺激され、食べ過ぎを防ぎますし、同時に消化酵素もたくさん出るので胃腸にもいい。顎(あご)をしっかりと動かすことは、脳の活動を活発にするので、頭にもいいそうですよ。
こうやってみてみると、アンチエイジングにとって、歯はすごく大切なのですね。
大切なことを忘れていました。よく噛むと、口の周りの筋肉を使うので、表情が豊かになります。体にいい食事をよく噛んで食べると、体が喜ぶだけでなく、見た目も若々しくなりますよ。
産経ニュース