中国産キャビアをロシア産と表示して販売したとして、公正取引委員会は13日、大手百貨店「そごう」(大阪)と「西武百貨店」(東京)に景品表示法違反(優良誤認と商品の原産国に関する不当表示)で排除命令を出した。
公取委によると、2社は昨年11~12月、お歳暮用商品として販売したキャビアの瓶詰をカタログやウェブサイトに「ロシア フレッシュキャビア」と表示していた。実際の生産国は中国で、「生」を意味する「フレッシュ」ではなく、低温殺菌処理がされ、風味が劣るものだった。
商品を仕入れたのは2社の持ち株会社「ミレニアムリテイリング」の関連会社「ごっつお便」。取引業者にはロシア産を指定したと公取委に話しているというが、取引業者側は否定している。
問題の商品は14グラム入り瓶の2個セット。1万500円で319個が売れた。百貨店に関して、公取委は昨年12月にもお中元用ギフトなどの展示会で原産地の不当表示があったとして、小田急百貨店など10社に排除命令を出している。
産経ニュース