【ワシントン=USA TODAY(キャスリーン・ファケルマン)】
マウントサイナイ病院(マイアミビーチ)のランハン・デュアラ医師らの調査で、飲酒や喫煙の量が多い人は他の人より、若くしてアルツハイマーになる可能性が高いことが明らかになった。
アルツハイマーと診断された60歳以上の患者938人の家族や知人から飲酒、喫煙の習慣を聞き取り調査。毎日コップ2杯以上のアルコールを飲んでいた患者は5年、たばこを毎日1箱以上吸っていた患者は2・3年、飲酒・喫煙習慣のない人よりアルツハイマー症状が早く出た。
また、アルツハイマーになりやすい遺伝子APOE4を持っている人は3年早かった。遺伝子を持ち、飲酒・喫煙も続けていた患者がアルツハイマー症状を示す平均年齢は69歳で、そうでない人より8年早かったという。
デュアラ医師は「若いときに飲酒・喫煙をやめればアルツハイマーを発症させる時期を遅らせることができる」として、早期の禁煙を勧めている。
ラッシュ医大(シカゴ)のデニス・エバンス医師も「アルツハイマーになる危険因子は自分で軽減することができる。たばこは他の疾患の危険因子でもあり、節煙より禁煙すべきだ」と禁煙効果を強調している。
(原題)Another risk for smokers
(c) 2008, USA TODAY International. Distributed by Tribune Media Services International.