これまで、料理を中心にアンチエイジングに関することをお話ししてきましたが、今日は体と食べ物の相性のお話です。
皆さんは、自分に合っている食べ物、合っていない食べ物をきちんと把握していますか? 自分に合っているものというのは、基本的には「おいしい」と思うもの。口にすると何となく落ち着く、安心するものだと思います。お母さんの手料理を久しぶりに口にするとホッとするのは、自分に合っている証拠なのでしょうね。
では、自分の体に合わない食べ物というのはどんなものでしょう。嫌いな食べ物ではなく、体が受けつけないもの、アレルギーという言葉でお話しするとわかりやすいでしょう。じつは、このアレルギーには2種類あって、即時性のアレルギーと、遅延性のアレルギーがあるそうです。
即時性のものは、発疹(ほっしん)や下痢など、症状がすぐにはっきりと出るのでわかりやすいのですが、気を付けたいのは遅延性のものです。この遅延性のアレルギーは、食事のあと数日たってから、しかも、体の中で症状が出てくるものが多いので、自分で気をつけていないとなかなか気付かないのです。
例えば、バナナが大好きなのだけど、食べた翌日になんとなく調子が悪かったり、いつもより少し下痢っぽかったり…。このような場合は、もしかしたらバナナの遅延性のアレルギーかもしれません。なかなか分かりにくいこの遅延性のアレルギーも、体にストレスを与えるという点では即時性のものと同じですので、皆さん気をつけてくださいね。
アンチエイジングを考えるときに、この食べ物との相性、つまり食物アレルギーというのはすごく大事なことです。体が喜ぶ食事は、人生も楽しくしてくれますよ。
産経ニュース