韓国で流通しているスモークサーモンから食中毒菌が検出され、保健当局が回収に乗り出した。
食品医薬品安全庁は18日、一般の冷凍鮭製品の中に食中毒菌に汚染された製品が流通しているという海外での学会報告を受け、韓国で販売されている48製品を回収して確認した結果、七つの製品からリステリア食中毒菌が検出されたと発表した。
この結果、食品医薬品安全庁は該当する製品で現在流通している3161.8キロのうち、1980キロを回収・廃棄し、この製品の販売業者に対しては地方自治体に行政処分を依頼した。
問題となった製品は株式会社アワーホームの「オリジナル・スモークサーモン」(流通期限2009年4月3日)、株式会社ミョンイン水産の「スモークサーモン・プレミアム」のうち、流通期限が09年10月1日、同9月23日までの2種、ウヨン水産株式会社の「スモーク・サーモン・スライス」(流通期限09年4月2日)、株式会社クジュ水産(流通専門販売業者はエデン水産食品株式会社)の「スモークサーモン・スライス」(製造日08年4月5日、流通期限は製造日から9カ月)、ノルウェー水産株式会社の「スモークサーモン」(流通期限09年3月27日)などの7種類だ。これらの製品は海外から輸入した鮭を韓国国内でくん製加工したものだ。
リステリア菌は土や動物、下水道など自然界に広く存在する微生物で、冷蔵状態や真空包装状態でも生存し、妊産婦や高齢者など免疫力の弱い人への感染に注意が必要だ。しかし摂氏70度以上の熱を加えて調理すれば菌は除去できる。
朝鮮日報/朝鮮日報JNS
いつものお昼ごはん、どんなものを、どんな感じで食べていますか。少し思い出してみてください。ちょっとした工夫で、メタボなおなかを改善することができます。
午後をエネルギッシュに過ごすためにパワーランチをとる人がいますが、パワーランチがパワーにならずにおなかの周りの脂肪になってしまう恐れがあります。お昼は内臓も元気に働いているので何を食べてもしっかりと消化し、エネルギーの源になるはずなのですが…不思議ですよね。原因は、食事のしかたです。
食事をするとき、血糖値のことを少し気にしてみてください。血糖値が急激に上がる食べ方は、からだを動かすための食事ではなく、体の中に脂肪を蓄えるための食事になるということを。
とりわけ、ここで落とし穴となるのが、パンやご飯などの炭水化物です。炭水化物が体の中で分解され、糖になることは皆さんも知っていると思いますが、食事中はそのことは忘れがち。ご飯を最初からパクパク食べていませんか。
炭水化物の取り方で理想的なのは、懐石料理です。ご飯は、最後にあと少し何かが欲しいな、というタイミングで出てきますよね。僕は、あの最後の少しだけ口にするご飯が大好き。十分に幸せを感じます。食事が終わる寸前での炭水化物なので、血糖値も急激には上がらず、結果、体も心も喜ぶ食事になります。
一回の食事の中で、食べ物を口にする順番をほんの少し変えるだけでも、人間の体って変わるのです。面白いですね。さて、次回は楽しい夜の食事の話です。
産経ニュース
厚生労働省は1日、「体細胞クローン技術を用いて産出された牛および豚並びにそれらの後代に由来する食品の安全性」について、食品安全委員会に食品健康影響評価を依頼した。クローン牛肉や牛乳、乳製品、クローン豚肉を食べても大丈夫かを判断してくださいということである。
クローン技術というのは「複製品を作り出す」ことで、1996年、ほ乳類初のクローン羊「ドリー」以来、各国で研究開発が進められていた。
米国は今年1月に安全宣言をし、欧州食品安全機関も5月には結論を出す予定である。日本でも、厚労省や農水省は「安全性に問題はない」という立場をとっている。今のところ「クローン牛は死産などの発生率が高い」といった指摘はあるが、危険性を示すデータはないので、日本でも安全宣言が出される可能性が高い。
しかし多くの消費者は、国が安全と評価しても、どうしても素直に信じる気にはなれない。BSEも当初は「人には感染しない」と言われていた。遺伝子組み換え食品にも言えることだが、「今、わかっていないだけで、本当は危険なことが隠れているのではないか」という不安がつきない。
クローン技術に問題はなくても、もしも、人に影響のある遺伝的な病気や異常を持った1頭の牛から大量のクローン牛が産出されれば、その肉や乳製品を食べたことで被害が広がる可能性は十分に考えられる。
問題は、消費者がクローン食品(牛肉、乳製品、豚肉など)を選別することができるのか、何か起こったときにクローン食品の履歴を把握できるかということである。そのためには「クローン食品であることを表示する」ことが不可欠になる。しかし厚労省は「一般の食品と同等なので表示させることは難しい」という見解だ。もちろん、輸入クローン食品についても同じである。
では、農水省はどうかというと、クローン牛の表示に関しては、すでに結論を出している。体細胞クローン牛は、まだ市場に出ていないが、受精卵クローン牛は、すでに牛肉となって出荷されている(平成5年~19年3月末現在で312頭)。その際、表示を義務付けるかどうか問題になったが、結局、義務化は見送られ、任意表示としては「Cビーフ」と表示することになった。しかし、任意なので実際に表示されているかどうかよくわからない。これで、消費者の選ぶ権利と食の安全は確保されているといえるのか。(食品問題評論家 垣田達哉)
産経ニュース