ところが、GMトウモロコシが使われていても、必ずしも表示されているとはかぎらない。コーンスナック菓子やコーンスターチなどは義務表示対象だが、「コーンフレーク」「水あめ」「液糖」「デキストリン」「コーン油」は対象外である。表示対象品でも「全原材料中上位3位以内かつ重量比5%以上」でなければ表示する必要はない。
日本食品化工は、年内15万トンのGMを調達する計画だが、供給先は明らかにしていない。
消費者は「知らないうちにGM入りの酒やダイエット飲料を飲み、菓子や総菜を食べることになる」のかもしれない。科学の進歩によって、何を食べさせられているかわからない世の中になるのだろうか。消費者の「必要な情報が提供される権利」をもっと優先させるべきではないだろうか。(食品問題評論家 垣田達哉)
産経ニュース