雑穀は第二次大戦ごろまでは農家などで日常的に食べられていたが、経済成長とともに白米が普及し、日本での生産は衰退の一途をたどった。注目され始めたのは10年ほど前からで、“飽食の時代”の健康食として人気を集めている。
穀物の製造・販売の大手「はくばく」(山梨県増穂町)では、5年ほど前から雑穀の売り上げが急増しているという。同社の「十六雑穀ごはん」は、16種類の雑穀をといだ米に混ぜて炊飯器で炊くことができる。一昨年春に発売し、翌年の売り上げは2倍に増えた。やはり健康志向で家庭で食べるケースが増えているようだ。「今後も続々と新商品を提供していきたい」と意欲を示す。
日本雑穀協会によると、雑穀の市場は100億円規模となった。「とくに業務用で使用されることが多くなったため、この2、3年は消費量が急速に増えている」という。
現在流通している雑穀は、オーストラリアや中国など海外からの輸入が9割を占める。同協会では「今後も需要増が予想されるので、生産農家の育成支援などを行いながら雑穀市場を育てていきたい」と話す。
産経ニュース
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